生徒が授業で安心感をもつために必要なこと

「○○先生は、授業中にトイレに行かせてくれた。でも、△△先生は、理由とかしつこく聞いてなかなか行かせてくれない。」
こんなことを生徒が訴えることはないでしょうか。
教師によりブレや温度差がある状態です。
これが続くと、先生への信頼感や権威がなくなり、学年崩壊、学校崩壊へとつながる場合もでてきます。
その結果、生徒は安心して授業を受けられなくなってしまいます。
「千丈の堤も蟻の一穴から」
「蟻の一穴天下の破れ」
という言葉もよく引き合いに出されます。
大きな問題行動を起こす生徒でも、最初は小さな問題行動から始まっているのです。
こうならないように、教師集団で指導方法を一致すべきことを、授業内でのできごとを中心にいくつかまとめました。
生徒指導のルール、学年、どこまで


ステージ別 中学校教師の仕事のヒント

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例えば、授業において次のようなことを確認してはいかがでしょうか。
取り決めは、一例です。

<<忘れ物>>
取り決めの例
・移動教室時、チャイムが鳴った後は、教室へは取りに行かせない。
チャイムが鳴った後に、気づいて言いに来た場合は、
S「○○を忘れました。すみません。」
T「分かりました。」
S「○○を借ります。」
T「どうぞ。次からは休み時間に確認してくださいね(笑顔)」
S「ありがとうございます。」など。
等、基本は貸し出す。

・授業開始後、ロッカーに忘れ物を教師の許可なく取りに行かない。
忘れ物を断りなく勝手にロッカーにとりに行く生徒がいたら、
「○○さん、授業中に勝手に席を立ってはいけません。ロッカーにあるなら、『ロッカーに物をとりに行っていいですか』と聞いてからにしなさい」と言う。
実際に生徒が聞いてきたなら、「いいですよ」と答える。

<<授業遅刻>>
取り決めの例
チャイムが鳴り終わった後に教室に入ってきた生徒に対して、次のことを守らせる。
・どんな理由があろうと、「遅れてすみません」と静止して言わせる。
・その後「何かあったのですか」
・理由にならない理由(これも、学年で統一しておくべきですが)であれば、「遅刻の理由になりません。他の生徒は来ることができています」と伝える。

<<貸し借り>>
取り決めの例
・授業中の友達同士の貸し借りは禁止。先生に借りる。
・どうしても友達のものが必要な場合は先生に聞く。

<<トイレ>>
取り決めの例
・授業中のトイレは禁止。
どうしても我慢できない場合は、手を挙げる等して先生に伝える。
授業始まってから、「トイレに行っていいですか」と生徒に言われたら、
「だめです。どうしても我慢できなくなったら、言いなさい。」
と言う。
(※トイレについては、特別配慮の必要な生徒もいるので、対応については、校内で慎重に協議する必要があります。学年便り等で保護者にも学年の方針を伝えておく必要もあるでしょう。)

<<居眠り>>
取り決めの例
・見て見ぬふりはしない。必ず声をかける。

<<保健室に行きたいと言った時>>
取り決めの例
・授業中に保健室に行かせない(休み時間中に行くことを徹底する)。どうしても必要だと認められる場合は、学校のルールに従って、保健室に行かせる。複数の先生が指導にかかわるシステムにする。
(※養護教諭の先生の意向を確認すべきことでもあります。)

<<服装(スカートの丈、ボタン、名札、カーディガン、かかと踏み)>>
取り決めの例
・見て見ぬふりはしない。必ず声をかける。その場で直させるが基本だが、難しい場合も、声かけはする。
もし、全教師でこのような対応を続けても、生徒に変容が見られない、反抗するような場合は次の段階的な指導をする。
例えば、次のような説諭です。
「○○さんが△△(問題行動)を続けるのなら、これからは学年全体の先生で指導していくことになります。いいですね」
毅然と言えばいいのです。
よろしければ「毅然とした態度は、練習しなければできない」をご覧ください。

<<指導に従わないとき>>
例えば、授業中に座席の移動(欠席者の席へ移動する)などがあった場合です。
授業者が、2度、3度注意をしても、その指導に従わない場合です。
例えば、次の内容を授業者が伝えます。
「○○さん、自分の席に戻りなさい。まだ戻らないのであれば、学年全体の先生で指導することになります」
それでも指導に従わない場合は、
「分かりました。学年で指導します。(と言って、職員室の先生を呼びに行かせる。あるいは、呼びに行く>学校のルールに従ってください)」
と伝えます。
それでも従わない場合は、指導の次の段階へ進めばいいのです。
分かりやすい段階的な指導を繰り返すのです。

見逃してしまえば、「千丈の堤も蟻の一穴から」となるのです。
その他の生徒指導の具体の方法については、中学校生徒指導~25の考え方と指導のコツ~をご覧ください。

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