お金がない、と言われた時に生徒から信頼のある先生が伝えたこと

生徒から信頼があり、いつもまわりに生徒が集まる先生(=A先生)から聞いた話です。
この日も同じように、ある生徒から相談を受けていました。
中学生への声かけのコツ
「私の家はみんなと違ってお金ないねん」
「みんなと同じようにできないねん。お金ほしい」

ある生徒(理沙=仮名)が、裕福な家庭で育った友達に、自分の大事にしているものを雑に扱われたときに言った言葉です。
冗談だけども、少し寂しそうに語っていたそうです。
私なら、「お金だけがすべてじゃない」「お金がなくても生きていける」程度のことしか言えません。
しかし、A先生の声のかけ方は違ったのです。


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「お金がないからって、不幸じゃないよ」

さらに続けます。

「お金がある人でも不幸な人はたくさんいる。それに対して理沙は幸せやと思うよ。理沙にはお父さんはいないけど、優しいお母さん、お姉さんがいる。それって、お金で買えないよね。理沙にはバスケっていう他人に負けないものもある。お母さんからもらったもの。本当に幸せなことだと思う。いつも理沙がワガママ言う時も、お母さん、お姉さんがいつも温かく受け入れてくれる。愛情をいっぱい受けている。そんな理沙だから、理沙を悪く言う友達も聞いたことがないしね。何より理沙の周りには人がたくさんよってくるよね。それって、社会でみんなのために生きていく上で、とても大切なこと。理沙は本当に幸せやで。」

(理沙)「そやな(満面の笑み)。でも、私は頭が悪いから。塾行きたいけど、お金かかるし。私立高校しか行くとこないかもしれない。そうなったら、お金かかって迷惑かけるし、まわりに流されてしまうからもしれない。」

「理沙はまだ1年生。まだまだこれから。勉強分からないこと多いかもしれない。でも、今なら、毎日少しでも復習していけばいい。お金がなくても勉強はできる。教えてくれる先生もいるから、大丈夫。テスト前だけでも聞いたらいい。1日10分でもいい。流されたらいけない。理沙は自分の頭で考えて正しい判断をしないといけない。理沙のアンテナ、判断を大事にしてほしい。そうしないと、お母さん、お姉さんが悲しむよ。」

こんな感じです。

A先生は、いつも生徒が慕って寄ってきます。
「優しく聞いてくれるから」
もちろんこれも理由の一つです。
しかも、単に優しく聞いているだけではないのです。
一人一人の生徒に合わせて、正しい方向へ指導もしているのです。
厳しいことも時には話しているのです。
それでも生徒は寄ってきます。
やんちゃな生徒も、おとなしい生徒も、A先生の言葉を求めるのです。

話を戻します。
今回は、「貧乏やねん。お金がほしい。」と言われたときの言葉に焦点を当てました。

言葉の力は計り知れないものがあります。
今まで生徒に言われたこと、質問されたことで、うまく答えられなかった経験が誰しもあるでしょう。
そのたびに「次は○○と言ってあげよう」と解決策を考え、次の指導に備えるのです。


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