テスト問題を配布する瞬間に注意すること

テスト問題配布直前、次のような内容を一般的に生徒へ伝えます。


1.一番前の人に列を合わせなさい。
2.今から、問題用紙、答案用紙(以降、プリント)を配布 します。
3.プリントの配布が始まってから、視線を他の人へ送る、顔を見合わせて合図をする、声を出す、これらはすべて試験時の禁止事項です。何かあれば、手を上げます。
4.二度同じことを注意されれば、別室での受験、あるいは 不正行為と見なす場合があります。
5.今から問題を配布します。
(配布終了後)

6.チャイムが鳴ったらスタートします。


それぞれのタイミングでポイントがありますが、今回は、「プリントを配布する瞬間」に焦点をあてます。
問題を配布している時、生徒の方へ視線を向けること 
そうしなければ、上記の「3.」の行為をチェックできない からです。

プリントを配布している瞬間も生徒への視線を保つために、すばやく枚数を数えます。

銀行員が、お札を数えるように素早くです。

正しいやり方(持ち方等)を知っておく必要があります。
各中学校に一人はそのようなことをできる先生がいるはずなので、ぜひ聞いてください。
さて、その5枚をカウントする瞬間、教師側の視線が一瞬下になります。
時間にしておおよそ、コンマ数秒です。
これ以外は、生徒の方へ視線を向けなければなりません。

生徒もこのように配布していれば分かります。
「この先生にはスキがない」
「ちゃんと見てくれている」
と。
プリントを配布している間、ずっと視線が下を向いている(生徒の方に視線を向けていない~)状態であれば、生徒は「この先生なら(悪い意味で)いける」と判断する生徒も出てくるかもしれません。
そこまでとはならなくても、上記の「3.」をチェックすることはできません。

枚数を数え終わって、一番先頭の生徒にプリントを渡す瞬間も視線は生徒の方を向けます。

「そんな細かいことまでする必要はない」
「生徒をもっと信頼すべきだ」

そんなご意見も聞こえてきそうです。
しかし私はそのような立場をとりません。

生徒がカンニングをしてしまえば、悲しい思いをするのは生徒です。
未然に防ぐことができれば、それがベストです。
先生側に隙があれば、生徒が余計なことを考えてしまいます。
そのような思いを含めて、「「見えてしまう」カンニングを防ぐのは先生の仕事」を記事にしました。

もし、カンニングが実際に発生し、それがばれなければ、その生徒の行為はエスカレートします。
そうではなくても、生徒の心に一生残ってしまうかもしれません。
私だけかもしれませんが、小学校の時の苦い思い出があります。
テストの時のことです。
教科は社会科でした。
私は社会が大の苦手でした。
テスト中のことです。
いつも通り、ほとんど分からずに時間が過ぎるのを待っていました。
何気なく、前の方に目をやると、たまたま前の人の答案用紙の端が見えました。
「ユーラシア大陸」という解答です。
前の人はとても優秀だったので、それが正解であることが分かりました。
私は、悪い点数でもよかったのですが、何も考えずに、自分の答案に「ユーラシア大陸」と書きました。
当然丸がついて返却されるのですが、先生が満面の笑みを浮かべながら次のように言いました。
「ユーラシア大陸、よく分かったねー。この問題、難しかったんだよ」
「先生を裏切ってしまったんだ・・・。」
幼かった私ですら、そんなことを考えてしまいました。
小学校の時の記憶はあまりないのですが、このシーンはとてもよく覚えています。

話が少しずれました。
生徒が気持ちよく、程よい緊張感をもってテストに臨めるようにするのは教師の仕事です。

そのために、細かいことを一つ一つ積み上げていかなければなりません。

広告