道徳授業の時に心がけていること

先日読者の先生から次のようなご感想をいただきました。
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いつも楽しみに見させていただいております。私は今、初めて担任を持ち毎日過ごしているのですが、道徳の授業がとても苦手です。中学生の時にも、なんのためにするんだろうと思ってしまっていました。教師になった今、道徳が大切なのはとてもわかります。でも、読み物をして、考えて、感想を書いてということしかできておらず、生徒もつまらなさそうになってしまっています。春野先生は、道徳の授業の時にどんなことを心がけてらっしゃるんですか?教えていただけると助かります。
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調べれば調べるほど奥が深く、資料もとても充実していると言えます。
私も今でも迷うことが多くあります。
そんなときに私が心がけていることで、思いついたことは次の3つです。
1.自分が心から伝えたい内容であること
2.生徒や中学校の実態に正対した内容であること
3.力のある資料を使用すること


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1.自分が心から伝えたい内容であること
「自分が心から本当にそう思っていることしか生徒に伝わらない」
私がふだんの授業で思っていることです。
どんな美しい言葉であっても、本当にそう思っていなければ生徒には伝わらないのです。
それが、自分自身で実体験したことならなおいいでしょう。

「生徒がつまらなさそうに」とありますが、私の体験談でお話ししたいと思います。
教職1年目の時、道徳の内容はすべて、学年で統一されていました。
その内容は、学年の「道徳担当」が決定していました。
ご質問してくださった先生と同様、私が授業をしても生徒はつまらなさそうにしていました。
それを指導教諭に相談したところ、すぐに次のように指導・助言してくれました。
「春野先生が、この内容を心から伝えたいと思う気持ちはありますか。そんな気持ちがなければ、生徒が身を乗り出して聞くことはないですよ」
その通りでした。
その道徳の内容自体が、私にとって伝えたい内容、興味のある内容ではなかったからです。
それ以来、決められた内容に対して自分自身の興味関心がなかったとしても、調べて自分の経験に結び付けて授業をするように意識しました。
一筋縄ではいきませんが、まずは自分自身の意識を変えることが大切だと思いました。

2.生徒や中学校の実態に正対した内容であること
例えば、テレビ番組で「アフリカの飢餓問題」を見て感動し、生徒に伝えたくなったとします。
しかし、生徒のレディネスが準備出来ていなければ、効果も半減します。
体育大会前で、それに伴った仲間作りについての課題を多く抱えている生徒が多くいる場合は、「アフリカの飢餓問題」は今やるべき道徳授業ではなく、「仲間作り」が取り扱うべき授業の内容となるでしょう。
また、地域や中学校の実体に則していることも重要です。
地域や中学校の実体とは、その中学校で何かしらの意味があり行われていることです。

3.力のある資料を使用すること
自分が伝えたい内容であり、生徒や中学校の実体に即しているだけでは十分と言えません。
最後は、力のある資料です。
少なくとも3つは伝えたい内容についての授業案を参照します。
その中から、精選していきます。
時には組み合わせることもあるでしょう。

よろしければ、「中学校 授業の基本技術・授業のネタのページ 」などもご参考になさってください。

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