教師の協働力が生徒を変える

状態のよくない学校や学年が変わるか変わらないか?
教師の協働力が鍵を握っています。
例えば、積極的な授業改革場面。
その中学校で授業力のあるA先生を中心とした「授業改革チーム」が立ち上がったとします。
目的は、教師の授業力の向上です。
どの中学校でも似たような分掌があるのではないでしょうか。
授業改革チームのリーダーのA先生が積極的に「授業改革」に乗り出します。
職員会議でも骨太の案が提出され、その案が可決されました。
しかし、この中学校では授業改革がうまくいきませんでした。
むしろ、A先生と周りの先生の軋轢により、組織が後退したのです。
ほとんどの先生がA先生についていこうと思えなかったのです。
授業での提案に限らず、組織では起こりえることです。
実際に、読者の先生からの投稿であったことをもとに記事にします。

A先生に、

・協働力がなかった。
・ついていこうと思えるだけの人間的魅力がなかった

のです。

ここでの協働力とは、共通の目標のために力を合わせて活動できる力とします。
A先生の「協働力」と「人間的魅力」だけが原因ではないことをここでつけ加えておきます。
課題解決の例として、A先生の「協働力」と「人間的魅力」に焦点を当てています。

A先生が職員会議で出した提案は、「正論」でした。
実際の提案文書を見せてもらいましたが、付け入る隙がないくらいしっかりしたものでした。
意欲に満ちあふれていました。
しかし、それだけでは浸透しないのです。

これは、道徳的価値を伝える場面でも同様のことが言えます。
例えば、生徒からのそこそこ人気のあるB先生が、
道徳の内容項目
2 主として他の人とのかかわりに関すること。
(2) 温かい人間愛の精神を深め,他の人々に対し思いやりの心をもつ。

を伝えるための、素晴らしい授業をしたとします。
しかし、このB先生が、

「他の先生とは、うまくやっていけない。もっと授業の腕を磨いてほしい。」と常日頃から不満感をもっていて、実際に周りの先生とうまくやっていけない、一緒に仕事をするのが嫌だからすべて一人でやっているという現状であれば、生徒には伝わらない

ということです。
先のA先生と同様、「協働力がない」先生です。
このような先生には、内容項目の2(2)を伝えることは難しいということです。
特に道徳的価値の場合は、その先生が本当にそのように思えていないといけないのです。
生徒はよく見ているのです。

協働力があって初めて生徒は変わっていくのです。
全国レベルの授業のうまい先生は、そういった協働力も兼ね備えているのです。

その先生が特定の分野で優秀なだけでは組織は変わらないのです。
「協働力」がなければ、組織はより悪い方向へ変わっていくことだってあるのです。


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