集団を動かすときに考えること

個別の指導は得意だが、集団を動かすのは少し苦手
という方はいないでしょうか。

私は初任の頃、集団を動かすのが苦手でした。
「やや大きく声を出す」
程度の工夫しかしていませんでした。
そこで集団を動かすのが得意な先輩教師の授業を見学することにしました。
先輩教師は、「もちろんいいですよ」と許可してくれました。
「週1時間、1学期間」と決めて、授業を見学しました。
当時の私とは決定的な違いがあったのです。
中学校、集合、コツ

中学校教師、教育、ブログ、仕事術
その違いの1つは、
「誰もが分かる具体的な行動レベルの指示をすること」
でした。
(違いは、合計5つありました。別の記事で掲載する予定です。)
例えば、中学校での学年集会での集合場面を考えましょう。
(立っている状態で)生徒は話を聞いているが、フラフラしている状態だとします。
読者の先生方なら、「フラフラさせたくない」時にどのような指示を出すでしょうか。

以前に私は次のようなダメな指示を出していました。
「しっかり」気をつけをしなさい。
「きちんと」立ちなさい。
「ビシッ」としなさい。
これらの指示は分かりにくい指示だったです。
後日先輩教師にも指摘されました。
指示が「抽象的過ぎる」のです。
何をしたらよいか分からない生徒も出てきて当然なのです。

また、指示を聞いて行動している生徒もいます。
ですが、それは「フラフラしていない状態」ではないのです。
生徒自身が考える「フラフラしていない状態」を、個々の生徒がやろうとしているだけだったのです。
生徒達は、
「しっかり」立っているつもり
「きちんと」立っているつもり
「ビシッ」としているつもり
だったのです。
しかし、教師に注意されるわけです。
当然面白くありません。
反抗したくもなります。
これは、生徒の責任ではありません。
教師の責任です。

「どのような行動をしてよいのか、分かろうとしても分からない生徒」
「分かっていてやったつもり(指示を聞いたつもり)でも、できていない生徒」

がいるわけですから。

例えば、これを次のような指示に変えてみます。
「腕を伸ばします。伸ばした腕を体に密着させます。」
「私のしゃべっているマイクを体を動かさずに10秒間見ます。」
この指示がベストかどうかは分かりません。
しかし、「生徒が行動を間違えたり、何をしたらよいか分からない状態」ではありません。
集団を動かすコツは、計算され尽くした具体的で「分かりやすい指示」を繰り返しすることなのです。
「分かりやすい指示=100人いたら、100人が同じ行動をする指示」
のことです。
大声を出さずに集団を動かすことのできる教師をよく観察してください。
100人いたら、100人が分かる指示を出しているはずです。

今日のまとめ
「きちんと」「しっかり」という言葉を使わない。
誰もが同じ行動をする具体的な指示を出す。

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