「覚えることを重視する」のは、「悪」か?

「覚えることを重視する」のは、「悪」でしょうか?
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中学校の授業でテスト直前に、
「これ覚えとけよ~テスト出るから」
と口癖のように言っていないでしょうか。
言ったらけないのではありません。
これを言う前に、生徒に伝えておくことがあるのです。
テスト前、注意、生徒、指示、授業、何をするか
それは、「覚える方法」です。
授業での教師の力量について、私はよく初任者に次のように伝えていました。

三流の教師は、「ここは大事な部分だから、覚えておきなさい」と言う。
二流の教師は、「覚える方法を言ってから、ここは大事な部分だから、覚えておきなさい」と言う。
一流の教師は、「授業時間内に大事な部分を実際に覚えさせて、できるようにしている」

のです。
ポイントは、
生徒が授業内でできるようにする
ことです。

「覚えときなさい」というのは、誰だってできるのです。
「覚える方法」を伝えるのも、少し勉強法について調べたら伝えることができるのです。
「授業中に実際に生徒に覚えさせる」のは、プロにしかできないのです。
中学校教師は、「プロ」なのです。
だから、できるようにしなければならないのです。
覚えかたについては、過去に記事にしています。
本ブログの「勉強方法・テスト関連」のカテゴリをお時間のある時によろしければご覧ください。

さて、こう言うと、次のように主張されるベテラン教師がいます。
「覚えさせるのは、今の教師の仕事ではない。思考力をつけさせることが、これからの時代に必要だ」

このような教師の定期テスト問題を見ると、必ずと言っていいほど、
「覚えること」が必要な問題になっています。
言っていることがまったく矛盾しているのです。
そうすると、この教師はさらに主張します。
「授業中に思考すれば、自然と覚えられている」
そんなわけがありません。
今までどのような生徒を相手にしてきたのでしょうか。

こう言っている私も「思考させる授業」は大賛成です。
憧れます。
しかし、中学生は、目の前の「入試」を意識しなければなりません。
入試が本当に「思考力を問う」だけの問題であれば、このブログの内容は不要でしょう。
おそらく数年後には、そのような方向へとさらに進んでいるでしょう。
先日も、「大学入試が現小6が受験する時には大きく変わる」ことも報道されました。
また、世界ICTサミット2014年でも少し話題にありました。
大学入試が変わるのなら、高校入試も変わります。
高校入試が変わるのなら、授業も変わります。

おそらくこの数年(~10年)でどんどん授業も変わっていく予感がします。
楽しみです。
しかし、現在中学生が受ける高校入試は、「覚えること」も必要なのです。
その事実に向き合わなければなりません。
きれいごとばかり言ってはダメなのです。
思考や理解だけでは点を取れない生徒、点を取れずに入試で失敗した生徒に対して、
「テストで点は取れないけど、社会で必要な力はついてるからね」
とでも言うのでしょうか?
思考や理解をするだけで、覚えることができる生徒だけではないのです。
思考や理解をするだけで、覚えることができない生徒には、「覚える方法」の指導が必要なのです。

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