「中学生の睡眠」について必ず読まなければならない資料

「睡眠」について注目が高まっています。
日本経済新聞2014年5月26日の記事では、「高校生4割、スマホで睡眠減」と掲載されました。
3割以上は勉強時間も減っているという結果もあります。
文部科学省のホームページには、中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会があります。
その資料(審議の整理)の中の「3.不適切な睡眠習慣が中高生の心身に与える影響」は、特に必見です。
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生徒や保護者に啓発すべき内容について、とても分かりやすくまとまっています。
中学生の睡眠については、本ブログでもいくつか記事にしてきました。
例えば、2014年1月にアップした次の記事です。
テスト直前に中学校教師が指導すること/睡眠時間・スランプ編
しかし、当方が様々な資料を調べた内容と今まで見てきた生徒の実態を総合的に判断して記事にしたものなので、「科学的根拠」に乏しい部分がありました。
そういう中で今回の審議の整理は、ひじょうに参考になるものです。
資料もたくさん添付されています。
学年通信(学年便り)や学級通信(学級便り)、さらには授業で活用し、生徒や保護者に啓発すべきものです。
保護者会で取り上げてもいいでしょう。
以下、資料を抜粋しました。
特に生徒に伝えたい部分は、当方が太字にしています。
全体は数十ページの資料になります。

中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会(平成26年3月)
「中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会」における審議の整理 (PDF:917KB)
3.不適切な睡眠習慣が中高生の心身に与える影響
より抜粋

不適切な睡眠習慣は、朝食欠食につながりやすく、子供の日中の活動に影響を及ぼす場合がある。
不適切な睡眠習慣は、学力や運動能力にも影響すると考えられる。
● 夜型生活による慢性的な睡眠不足等の不適切な睡眠習慣は、子供の心の健康を脅かし、非行、不登校、ひきこもりなどの問題行動等につながるリスクが高まるという指摘がある。
● 不適切な睡眠習慣は、特に女性の心身に影響を及ぼす場合がある。
(光が睡眠等に与える影響について)
○ 朝の光を浴びることにより、覚醒を促す脳内ホルモンであるセロトニンが活発に分泌される。また、自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わり、活動に適した体になる。
○ 夜間のゲームやテレビ視聴は夜型生活を招く。ゲームやテレビのディスプレイから発せられる青い光(460nmの短波長光)等によって夜間のメラトニン(暗くなると分泌され、体温を下げて眠りを誘うホルモン)の分泌が抑制されることが原因と考えられる。
(学力・運動能力との関係について)
レム睡眠は、脳が覚醒に近い状態で活動している睡眠であるが、この時間に記憶の整理・定着が行われる。レム睡眠は、睡眠の後半に多く現れるため、睡眠不足だとレム睡眠が不十分となり、学習したことが脳に定着せず、成績にも関係すると考えられ、また、マイナスの記憶(嫌な思い出など)の消去もできず、精神衛生上も望ましくないという指摘がある。
○ ノンレム睡眠は、脳が休息している深い睡眠の状態であるが、眠りについた後の深睡眠時に成長ホルモンが大量に分泌される。このため、適切な睡眠をとらないと、成長に影響したり、部活動等を行う中高生の場合は、筋力やけがの回復にも影響したりする
(不適切な睡眠習慣が心身に与える影響)
○ 中高生の心身に影響を与える「不適切な睡眠習慣」として、例えば、夜型生活による慢性的な短時間の睡眠習慣、平日の睡眠不足を休日に補充する睡眠習慣、帰宅後睡眠をとるため夜眠れず夜更かしにつながる睡眠習慣などが挙げられる。
夜型の生活を続けながら学校生活を維持する場合、慢性的な睡眠不足を引き起こしやすく、慢性的な睡眠不足は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にして適切な判断力を鈍らせる。なお、人によって最適の睡眠時間は異なるが、平日よりも週末に特に起きる時間が遅い子供は、慢性的な睡眠不足に陥る危険性がある。
○ 人間の体には、24時間の外的な時計とは別に24時間超の体内時計があり、また、体内時計にも、体温や血中ホルモン濃度のリズムと寝起きのリズムなど複数の体内時計があると言われている。夜型の生活は、これらの複数の体内時計がずれる状態(内的脱同調)になりやすく、こうした状態が続くと「うつ」に近い状態になり、イライラ、不安感、落ち込み、キレやすいなど「心の健康」に課題を抱えることが多い。

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