「バランス感覚のある部活動顧問」になるための5つのポイント

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部活動は、生徒の心身の成長のためにはかかせないものです。
文部科学省「運動部活動での指導のガイドラインについて」中の「運動部活動の在り方に関する調査研究報告書」でもその意義などが報告されています。

しかし、バランス感覚がなければ「部活動」で信頼を失ってしまいます。
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1.部活動最優先のルールを自分で勝手に作らない

例えば、テスト1週間前は練習禁止と決まっているのに、「朝練」をさせます。
自分で勝手なルールをつくるのです。
「生徒の放課後のテスト勉強や塾に行く時間を奪っていない」という考えからです。
これも意味が分かりません。
朝練をするには、エネルギーが必要です。
夜遅くまで勉強をしている生徒だっているのです。
朝練をしたら、授業中にどうしても眠たくなります。
力を発揮できません。
テスト期間は、テストに集中すべき期間なのです。
こういうと、部活動最優先教師は、
「いや、きちんと授業は真面目に受けろと言っている。そして、きちんと授業を受けている。授業をきちんと受けなかったら、部活動はさせないと言っているから」
と言います。
顧問の前では、きちんと授業を受けていることに気づかなければいけません。

また、「研究発表会のある日は部活動はやらない」と決まったのに、「自主練」と称して部活動をさせます。
「自主練」は「公式練習ではない」と勝手に解釈しているのです。
大迷惑です。
・「〇〇部は活動しているのに、何で△△部の活動はないのですか?」と他の部活動顧問が言われていること。
・「子どもが疲れきっている。勉強だけに集中させてほしい。」と保護者が感じていること。
に気づかないのです。

2.テスト直前に、「自分の担当する部活動の生徒だけ」を集めた勉強会はしない

テスト直前に自分の担当する部活動の生徒だけの勉強会をする教師がいます。
また、その勉強会では「テスト前の提出物のチェック」も行います。
「生徒の夏休みなどの長期休み期間中に、部活動の合間をぬって宿題指導をする」なら、話は分かります。
「全生徒が部活に所属しており、全顧問がこのような同じ指導をする」と会議で決まった場合も、話は分かります。
その場合は、むしろ喜ばしいこととも言えます。
しかし、「テストの直前に自分の担当する部活動の生徒だけの勉強会をすること」は、絶対にあってはならないことです。
・保護者が「家では子どもが勉強しないから、見てほしい。先生の言うことだったら聞くからお願いします」と言っている。
・生徒には、勉強をおろそかにしてはいけないと普段から伝えている。
この部活動最優先教師の言い分です。
では、「当該教師の担当する部活動に所属していない生徒」はどうなるのでしょうか。
出席できないのです。
何かを選択するということは、選択しなかったものを捨てるということです。
今回、担当する部活動の生徒を選択した結果、それ以外の生徒を捨てたということです。
教育を受ける機会を生徒に均等に与えていないのです。
こういうと次のように答えるので、まったく話になりません。
「いや、部活動中心の生徒になっているが、通常の授業の時に〇〇部以外でも誰でも自由に来てもいいよと言っている」
不登校気味の気の弱い生徒が、「ある部活動に所属している生徒が多い勉強会」に出席できるわけがないのです。
その部活動に所属している以外で出席している生徒は、「元気のある生徒」「その部活動に友達のいる生徒」です。
少し考えれば分かるはずです。
そして、この部活動顧問教師は、決定的な勘違いをします。
「保護者から感謝されている」と。
「先生に勉強見てもらったから、成績が少し上がった」と保護者に言われようものなら、もう大変です。
ますます、この勘違いがエスカレートします。
「目の前で言われたことがすべて」と思っているのです。
そのような感謝の言葉を1人から言われる一方で、何も言わずに不信感をもってその教師を避けている保護者が背後に10人いることを理解できないのです。
「ありがとうございます」と言ってくれる保護者は、「ありがとうございますと言いたいから近寄ってくる」のです。
だから、耳に入るのです。
しかし「よく思っていない」保護者は、「あなたのやっていることは、間違っていると思います」と、言いにくいのです。
近寄りたくないのです。
だから、そういう教師の耳には入ってこないだけなのです。
それを理解できないのです。

テスト前の「勉強会」は、賛成です。
やるなら、「部活動」という枠を外さなければなりません。
「職員会議で提案し承認される」「保護者向けの案内もきちんとする」というしかるべき手順も踏むのです。

3.部活動の練習時間が突然奪われることも覚悟する

部活動の練習時間が奪われることに異常な程の拒否反応を示す教師がいます。
極端な例になるかもしれませんが、
・「生徒会活動」、「終礼」、「生徒指導」が少し長引いて、ある生徒が部活動に出席するのが遅くなったら、その原因となった教師にクレームを言う。
というような例です。
私は、「放課後は生徒の自由な時間であり、部活動時間も含めて保障すべき」という考えをもっています。
それでも、クレームを言うことはあり得ません。
「生徒会活動」、「終礼」、「生徒指導」で終礼が長引くことだってあるのです。
それを理解できない、部活動のことしか頭にない、器の小さい教師がやることです。

4.練習時間を適正にする

地域・中学校にもよるでしょうが、一般的に考えて中学校における部活動の標準的な練習時間は、
<平日>
放課後~18時00分頃の2時間以内
<土曜日>
午前中または午後の2~3時間以内
<日曜日・祝日>
試合やコンクールなどがある時のみ
だと言えます。
「土曜日、日曜日、祝日はなし」も考えられるでしょう。

しかし、部活動最優先教師は、
<平日>
放課後~19時(超える場合も多々あり)
試合前は、「ナイター設備」も利用する。
<土曜日・日曜日・祝日>
1日中
こんなにしていたら、体力のない生徒は授業に集中するエネルギーが残っていません。
また、部活動で一杯一杯なので、自然とストレスもたまっていくのです。
「この生徒は、部活動だけが唯一の居場所」と主張して、自分を正当化する教師もいます。
保護者から「もう少し部活動の練習時間を少なくしてほしい」と要望があろうものなら、すねてしまいます。
子どもなのです。

部活動で一流の結果を残す教師は、練習時間は長くありません。
決められた活動時間だけで結果を残せるのです。
だから、授業にも支障をきたさないのです。
中学校の部活動ですから、決められた時間内でするから意味があるのです。

5.部活動で「チームプレー」「チームが一丸となって」と言うなら、自分も率先して、学年教師の間で「チームプレーをする」「チーム一丸を意識する」

部活動最優先教師は、「部活動に関すること」と「それ以外のこと」を完全にわけて考えます。
そして、「それ以外のこと」には、全く興味がありません。
優先順位も低いのです。
例えば生徒指導があり、臨時の学年会議を開こうと学年主任が提案しても、「試合直前だから練習に行かせてください」と言います。
また、会議に出席したとしても、「部活動があるので、早く終わらしてください」というようなプレッシャーを周りにかけるのです。
会議を早く終わることには賛成ですが、それは部活動のためだけではありません。
とにかく「チームプレー」ができないのです。
自分中心なのです。

その他

・職員会議中に、頻繁に会議が行われている部屋を出ていき、部活動の指示を出さない。
・TPOが大事と言うなら、授業中にいつもジャージを着ない。
もちろん、体育教師や実技時はその限りではありません。
部活動|保護者との信頼関係を壊さないためにやってはいけないこともよろしければご覧ください。

部活動は大事です。
しかし、「部活動最優先教師」になってはいけません。
教師の部活動に対するバランス感覚が、生徒を成長させるのです。

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