テスト直前、中学生に間違った勉強法を伝えてはいけない

テスト直前に、「先生勉強の仕方を教えて」と生徒に言われることがあると思います。

私は10年以上塾講師として勤務していました。
塾には「自習室」があります。
テスト直前などはいつも満席になります。
その自習室の監督をしていた時、ある新入塾生(通知表の絶対評価の平均が2~3)が教科書をノートにまとめているのを見つけました。
テスト2日前で教科書をまとめるなんてことを塾では絶対に指導しないはずなのに、本人はびっしりと綺麗にまとめているのです。
中学校教師、ブログ、記事、人気

私は思わずその塾生に質問しました。
「誰かに、教科書をノートにまとめるように言われたのですか?」
すると、
「はい。学校の先生に、そうしたら点数がアップすると言われました。」
私はこれを聞いて絶句しました。
問題点は、ざっと思いつくだけでも、
・「テスト範囲の教科書をまとめる」のに、膨大な時間がかかる。
・「まとめること」は力のいる作業である。
・まとめること=点数がアップすること、ではない。
・まとめた内容=テストに出る内容、ではない。
・まとめてノートに書いただけで、その内容を覚えている可能性は低い。

テスト5日~7日以上前ならまだ話は分かります。
また、「学力の高い生徒が、完成度を高めるために、知らない箇所を探すための最終確認でまとめる」場合も理解できます。
しかし、この場合は別です。

「指示されたことを守っても点数がアップしなかった。私はバカだ。」と生徒が思うようになるのがオチです。
しかし、このような指示をしている教師が多いのです。

テスト直前にする作業の中心は、「問題を解くこと」です。
これしかありません。
テストで答えられるようにすることが目的です。
だから、その練習をするのです。
もちろん、国語の漢字、英単語、社会の用語などを書けるようになるために、何回も書くことはあります。
しかし、まとめることは問題外です。

「学力の低い生徒は問題を解けないのではないか?」
という教師がいます。
解けません。
当たり前です。
問題の難易度にもよるでしょうが、8割以上解けないこともあるでしょう。
ポイントは、問題を解いていく方法です。
問題を解く指示をする時に、次のように付け加えます。
社会や理科などの問題で、問題数が1ページに10問ある設定です。
1.問題は1問1問解く。
2.分からなければ、すぐに答えを写す。
3.これを10問続ける。
4.1.~3.を10問中5問程度答えられるようになるまで繰り返す。
5.4.をクリアしたら、10問まとめて問題を解き、丸つけをする。
6.間違った問題だけもう一度する。
7.1.〜6.を1ページ毎に繰り返す。

もちろん、特別な支援が必要な生徒を除きます。
ポイントは「解ける問題を増やすこと」です。
少し言葉がきつくなりますが、理解などしていなくてもいいのです。
問題を解ければいいのです。
「テスト直前に理解中心の勉強法を伝えて、点数をとれなくて自信をなくしてしまう」よりずっとましです。
点数が上がって成功体験できれば、勉強そのものに対するエネルギーもわいてくるのです。
そうすれば、自分で通常の授業から理解できるように努力し始めるものなのです。

すべての教科であてはまるわけではありません。
例えば、数学、理科の計算問題、国語の読解問題など、理解・思考が必要な教科・領域です。
この場合は、一人だけで点数をあげることができる範疇を超えているのです。
(問題集に詳しい解説があり、それを見て理解できる学力のある生徒なら別ですが)
教師が横について指導する必要があります。
また、特別な手立てが必要なのです。

この記事では、「テスト直前の勉強法」に特化した内容ですが、「勉強方法・テスト関連」カテゴリにも勉強に関する記事を書いています。
よろしければご参考になさってください。

広告