テスト直前の放課後、教師は教室前の廊下を歩かなければならない

ろうか
テスト直前の放課後、私は必ず教室前の廊下を歩いていました。
「生徒を早く家に帰って勉強させる」ためではありません。
目的は、次の3つです。
1.放課後勉強している生徒を見つけて褒めるため
テスト直前は、普通の学校であれば、放課後に残って勉強している生徒がいるものです。
教師として、それを見逃すわけにはいきません。
これほど、褒めるのにふさわしいタイミングはありません。
廊下から、教室で勉強している生徒を見つけたのなら、
「おー、勉強しているんですね。えらい!」
と言いながら、近づいていきます。
そして、近くまで行ったら、
「めっちゃ頑張っているねー」
と声をかけます。
「ちょっと今回やばいから」
「そっか、やばいんやー」
と会話が続いていきます。
生徒の方も、「見てもらった」ことで、勉強へのモチベーションが上がります。
また、これは、所見の材料にもなります。
付箋にメモ(○○、放課後、テスト勉強、目つきが今までと違う等)をして、専用ノートに張り付けておきます。
詳しくは、なぜ、中学校教師は授業時間内にできる仕事を放課後にするのか

2.生徒からの質問を受け付けるため
帰ろうとしている生徒が、私の姿を見つけて、「先生、今いい」
と声をかけてきます。
「いいよ」というと、「やったー、ラッキー」と言うのです。
これだけで、一日の嫌なことすべてを忘れることができるくらい嬉しいことです。
ところが、残念ながら、逆の先生もいることも事実です。
職員室を開けて、「○○先生、質問いいですか」
と、言われても、
「今、テスト直前で問題作成に忙しいから無理です。ごめんな」
という教師です。
まったく、信じられません。
私はこのように答えた新任教師を指導したことがあります。
「テスト直前の生徒からの質問以上に優先されることなどない」と思うのです。
生徒は、勇気を振り絞ってきているかもしれません。
質問する問題数が多いから、できるだけ問題数を絞ってきているかもしれません。
裕福ではないから、習い事等にも行けず、先生の所にすがりついているかもしれないのです。
それを、「今、忙しい」なんてありえません。
私が保護者なら、ひょっとしたら抗議の電話を入れてしまうかもしれません。

3.やんちゃな生徒を捕まえて、「10分だけ一緒に勉強しよう」と言うため
いわゆる「やんちゃ」と廊下ですれ違うことがあります。
その時に、声をかけます。
「次のテスト、何点くらい取れそうですか。」
「分からん。0点。」
「前は何点でしたか。」
「8点。」
「(笑顔で)え、前よりも悪い点取るの?確か、前テスト返す時のコメントで目標点20点って、言ってませんでしたか」
詳細は、定期テスト返却時の「1分コメント」で生徒との信頼感を高める
「・・・。」
「今から、10分だけ一緒に勉強しよう。」
というような流れです。
生徒は、放課後残って勉強を見てもらった体験を、大人になっても忘れずに覚えているものです。

放課後も授業と同じく「神時間」なのです。

寒い冬です。
読者の皆様、くれぐれもご体調を崩されませんように!

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