学年主任になったら最初に考えること

初めて、学年主任、リーダーシップ

所属学年教師それぞれの力をどれだけ発揮させることができるのか。
学年主任の力量にかかっています。

教師人生を左右すると言っても、過言ではありません。

「この学年主任についていこう」と皆が思ったのなら、生徒指導面で多少の問題があっても、やっていけるでしょう。
逆に「この学年主任とは合わない。顔を見るのも嫌である」となる状況であれば、生徒指導面がうまくいったとしても、休みがちな教師が出てくるかもしれません。

だから、今、学年主任の力量が問われるのです。
それでは、「ついていきたいと思う学年主任」の共通点を述べます。

1.ゴールに対して、明確なイメージをもっていること
これは、とても大事なことです。
例えば、リーダーが文化祭の学年の演目で、ゴールのイメージをもっていなかったら、周りの教師はどのように動いたらよいのか分かりません。
「○○を基調にやっていく。フィナーレは○○で、保護者を巻き込む」といったような、具体的なイメージです(もっともっと具体的に)。
そして、それを実現するために、誰が、どの生徒を、どれだけの量を指導していくか、ということも明確になっている状況です。
もちろん、状況が変化するかもしれません。
しかしそういう時でも、動じずにゴールに向かって的確な指示を出していけるということです。
学年主任が準備する4月最初の学年会議の資料
すべての教育活動について同じことが言えます。
授業の受け方、行事に対する考え方、仲間に対する考え方、クラブに対する考え方、すべて、明確なイメージをもっています。
自分の答えをもっています。

2.プレイングマネジャーの視点をもっていること
プレイングマネジャーについては、「プレイングマネジャーとして行動できる」で記事にしました。
これが思いのほか反響がよかったのです。
現場の最前線で生徒を見ながら、かつ他の教師も管理するというようなイメージです。
これで、つまづく教師がどれだけ多いことか。

「学級経営やクラブ運営の腕は一流でも、いざ、学年主任をやらせてみると、全く駄目だった」

という残念な教師がいるのです。
後輩教師が「もう相談したくない」と思う先輩教師の残念なアドバイス
基本的に、「自分の方法が絶対正しい。その方法に誘導していくためにどうすればいいか」という考え方をするのです。
目の前の自分の生徒だけがよければそれでいい、という視点で仕事をしてきた結果です。
しかし、このような学年主任の下で働くことになると、学年所属教師はたまったものではありません。
これでは、それぞれの教師は気持ちよく仕事ができません。
一人一人の力を最大限発揮させることもできません。
後輩教師を指導する前に読んでおきたい「7冊の本」

学年主任という立場は、教師を大きく成長させます。
仮に校長先生に「名前だけだから。みんなでフォローしていくから」と言われてもその言葉通りに動いてはいけません。

学年所属教員を守りきる、という覚悟

が必要なのです。
家族を大事にしない教師は、5年後10年後、必ず後悔する
私は学年主任をしていた間、たった一人の休職者も出していませんし、休みがちになった教師もいません。
荒れていることで有名な中学校でしたから、これは今でも、よかったなと思っています。
このころは、常に

所属学年教師が背負っている家族

も意識していました。
ママ教師は偉大である~人それぞれのライフステージを意識する~
それくらいの覚悟が必要なのです。
「まだ、僕は6年目だから」という理由は通用しないのです。

2014/03/23追加

学年主任は「学年便り」を学年運営の中核の1つにする
中学校学年主任|他の教師の力を最大限発揮させる人間関係のコツ


2015/02/08追加

3.中学校学年運営(学年経営)のヒント
(1)会議運営について
例えば、次のような問題について、自分の考えをもっておきましょう。
・開始時刻と終了時刻を徹底するにはどうするのか。
・提案や話し合い方のルールは決めているか。
・重苦しくならないようにするには、どうすればよいのか。
学年教師集団の優秀さは、会議の長さに反比例する
なぜ、会議に遅れてくる教師がいなくならないのか
会議を変える|中学校教師の仕事術

(2)それぞれの先生の働く時間について
残業についての自分の考えをもっておきましょう。
「もう、〇時を過ぎたから若い子は早く帰りや~」と言うだけで何の問題解決にもなりません。
「残業する教師」にとっても「残業しない教師」とっても、気持ちのよい職場にすること

(3)生徒対応方針について
学年生徒指導、学校生徒指導とやり方を確認しておきましょう。
中学校生徒指導~25の考え方と指導のコツ~

(4)人間関係について
組織力の源となるのが、先生同士の人間関係です。
素晴らしい提案も、人間関係が悪ければ何の意味もありません。
本当にそれでいいのかどうか?群れている数人~十数人の基準
初任者や経験年数が少ない先生でも、問題点を指摘し感じたことを謙虚に表現できる先生を評価する
「〇〇先生は弱いから、きちっと面倒見てあげないといけないよ」、教育者が教育者にするアドバイスではない
相談する教師の姿勢、相談される教師の姿勢
その人が望まない噂話は絶対にしない、聞かない、広めない

(5)組織で仕事をすることについて
学年に所属する先生の一人一人の力を最大限引き出す工夫をします。
同僚の先生に時間をプレゼントする5つの考え方
自分しかできない仕事を、誰もができる仕事に変える
(臨時/非常勤)講師の先生が、大活躍する職場を目指す
なぜ中学校教師は、育休・介護休暇・時間軽減勤務を取得しにくいのか
「一人一人の生徒の話を聞き、心を支えている女性教師」が一番偉い

(6)リーダーとしての姿勢
信頼されるために気を付けることはたくさんあります。
活躍できる「ふつうの」教師、残念すぎる「優秀な」教師 ~ふつうの中学校教師になるための39のヒント~
8の力の後輩を10の力にするのが先輩教師の仕事
後輩教師への言い訳は完全にアウト
一緒に仕事をする教師の願い・思い・目標を知る
「指導方法を統一しようとする動きが強すぎる」
「教室は職員室の鏡、生徒は先生の鏡」@8割は当たっている
後輩教師の積極性を育てるのは、先輩教師の仕事
ベテランの先生なら、多くの仕事をとる
「若い教師は、早く出勤しなければならないのか」の結論
後輩教師とのメール「守るべき7つのルール」
今年の初任者はダメ?!|中学校教師の後輩育成
後輩教師を指導するときは、「場所と時間」を選ばなければならない

(7)自身のメンタルについて
自分一人で何でも背負すぎてはいけません。
リーダーは、パスを受ける達人であると同時に、パスを出す達人でなければなりません。
いろいろやりすぎて消耗しないようにする
すべての仕事に全力投球しない

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