中学生の家庭学習ついて真剣に考えた時、学年教師がやるべきこと(1)

家庭学習、中学校教師、指導法、勉強法
NHK「中学生・高校生の生活と意識調査2012」に、父親、母親の「子どもと意見が合わないこと」という項目がありました。
回答結果で一番多かったのが、

「勉強の仕方や勉強時間」

(父親30%、母親40%=以下同)
だったのです。
次に「電話や携帯電話の使い方」(18%、20%)、「言葉づかい」(16%、18%)と続きますので、他を大きく引き離していることになります。
これは、大きな問題です。
家庭での子どものようすを見て、イライラされているご両親の姿が容易に想像できます。
この問題をこのままにしてはおけないでしょう。
一般的な中学校での勉強方法についての指導は、おおよそ次のようになります。
・中学校入学後、復習の仕方、授業の受け方、家庭学習の仕方などについて、特別活動等でクラス全体に説明する。
・テスト直前に、「テスト勉強計画表」を作成する。
・テスト前後に回収し、コメントをつけて、返却する。
しかし、です。
残念ながら、これだけで中学生が勉強の仕方を身に付けたり、適切な勉強時間を保つようになるとは考えられないのです。
いわゆるできる生徒はできるのです。
できない生徒はできないままなのです。
10数年間の習慣を変えようとするわけですから、一筋縄ではうまくいかないでしょう。
「その日のうちに復習する習慣をつけましょう」と教師が特別活動などで伝えて、「その日のうちに復習する習慣が身につく」中学生なんて、ほとんどいないのです。

「正しい勉強方法を知ること」とそれを「習慣化すること」には大きな差がある

中学校教師はまずこれを理解しなければなりません。

中学校教師が一丸となって、本気で指導しなければ、身に付くことではないのです。
書店には、多くの「勉強法」についての本があります。
ネット上にも、「勉強法」に関するサイトはたくさんあります。
そこには、「正しい勉強法」が掲載されています。
それらの勉強法を中学生が「自分自身で」できるようになれば、学力をつけることができるでしょう。
しかし、その勉強方法を中学生が「自分自身で」できるようになるまでの「具体的な指導方法」についての記述はほとんどないのです。
「具体的な指導方法」とは、「誰が、どのくらいの期間で、どれだけの量を、どのような方法で指導するか」ということです。

それらの本の勉強法のまえがきには、
「勉強法について知りたい中学生の皆さん、また、中学生のお子さんをもつ保護者、学校の先生方はぜひとも参考にしてください」
とあります。
この本を自分で手とって購入する中学生はほとんどいません。
もしいたとしても、その中学生は、もともと「書店に来て、勉強法の本を探す気持ちや能力」があるのです。
意識の高い保護者が自分の子どもに買い与える場合や、勉強熱心な教師がこの本を読んで中学生に伝える場合はどうでしょうか。
これでもうまくいきません。
「伝えるだけ」「本を買って渡す」だけで終わってしまうのです。
「伝えるだけ」で習慣化できる生徒は、小学校の時にそういう習慣を既に身に付けているはずです。

習慣化するまで指導するのはとても難しいこと

なのです。
このブログでは、

「家庭学習を習慣化」するまでに、「学年教師」がしなければならないこと

を記載しています。
中学校では何が問題で家庭学習の習慣が身に付かないのか。
そして、家庭学習時間を増やすために、

・いつ指導をするのか。
・だれが、どのようにチェックするのか。
・どのくらいの期間指導するのか。
・どのような方法で指導するのか。
・家庭学習の内容は何にするのか。
・会議でどのように提案するのか。

これを深く考えなければならないのです。

中学生の家庭学習ついて真剣に考えた時、学年教師がやるべきこと(1)(本記事)

中学生の家庭学習ついて真剣に考えた時、学年教師がやるべきこと(2)

中学生の家庭学習ついて真剣に考えた時、学年教師がやるべきこと(3)

中学生の家庭学習ついて真剣に考えた時、学年教師がやるべきこと(4)

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